皆さま、こんにちは!
佐伯市のSunny Side Terrace(エクステリア・プロ佐伯店)の松尾です
庭付きのお家にお住まいの皆さま、この時季になると、抜いても抜いても生えてくる雑草にお困りではありませんか?
かく言う私も、庭付き戸建ての賃貸に住んでいるのですが、6月頃から「こんなはずじゃなかったー!!」と思うほど、雑草に悩まされています
暑い中、草むしりをするのは大変ですし、かといって何もしないとどんどん雑草は増えていく一方ですし…。
自分が好きで植えた植栽の間にしつこいくらいにどんどん雑草が生えてくると、ウンザリしてしまいます
きっと、同じようなことでお困りのお客様もいらっしゃるはず!
ということで、今回は、雑草対策&天然芝の代用としても優秀なグランドカバー植物『クラピア』をご紹介していきます
クラピアとは
こちらのクラピアという植物、ヒメイワダレソウという植物をグランドカバーにより適した性質になるように改良されたものです。
クラピアの中にも更に品種がありますが、今回はK7と呼ばれる品種をご紹介♪
非常に成長が速く、6~9月には可愛らしい花を見ることができます。
以下、メリット・デメリットをご紹介していきます!
クラピアのメリット
①広がるの(成長)が速い
クラピアは天然芝の約20倍の速度で成長すると言われています。
なので、1㎡あたりに3~4ポット植えるだけでどんどん地面を緑が覆いつくしていきます。
クラピアの苗自体が、ネット通販でしか手に入らないことと、ちょっぴり高価な植物ですので、少量でぐんぐん広がっていってくれるのはコスパ的に嬉しいところです。
②簡単に増やせる
クラピアは茎や葉(ランナー)が地面を這う感じで横に広がっていきます。
そのため、簡単に地面を緑にしてくれますし、何より、生命力がとっても強い植物。
暑さ・寒さ、日当たり、土の肥え具合、土の水はけ具合など、様々な条件に対してとても強いです。
ただし、風通しの悪いところは少し苦手なようなので、茎や葉が密になってきたら、剪定が必要です。
挿し木(挿し穂)でも簡単に増えてくれます。
③花が咲く
白や薄いピンク色の花が咲きます。
クラピアのK7という品種は、他のクラピアの品種と比べて花芽が少ないのが特徴です。
④雑草対策になる
地面を這うように広がっていってくれるので、クラピアに覆われている部分は自然と日陰になり、雑草が生える余地がかなり減ります。
全く生えないわけではありませんが、生えたとしても、クラピアの葉の形のおかげで雑草も目立ちにくいです。
⑤種ができない
クラピアは花が咲くのですが、その花が種を付けることはありません。
ですので、うっかり種がお隣さんの敷地に飛んでいってクラピアが広がってしまった!なんてことはありません。
⑥病害虫に強い
クラピアは虫の食害がほとんどありません。
虫が住み着くこともほとんどないので、虫が嫌いな人にとっては嬉しいメリットですよね♪
クラピアのデメリット
①踏まないと上に伸びる
クラピアは踏圧にとても強い性質があります。
逆に言うと、踏まれなければ上に伸びていってしまいます。
ですので、クラピアを植える際は、人が良く歩く場所を選んで植えることをお勧めします。
②成長が速すぎる
1カ月で50㎝も伸びる!なんて言われるくらい、成長速度が速いクラピア。
あまりに成長が速すぎるので、広い場所に植える分には適しているのですが、小さめのスペースに地植えをしてしまうと、大変なことになってしまいます。
枕木などを地面に埋め込んでいる場合、枕木自体があっという間に覆いつくされてしまうので、観察しながら、広がってほしくない箇所はこまめに剪定をしてあげる必要があります。
③蜂が来る
花が咲くのでミツバチがやってきます。
今回、クラピアの中でK7という品種をオススメしているのはこのためです。
比較的、花芽がつきにくいK7という品種でしたら、他のクラピアの品種ほどミツバチに悩まされることはないかと思います。
④値段が高い
クラピアは、ホームセンターやお花屋さんでは市販されておらず、ネット通販でしか入手できないそうです。
そして1苗が大体550円。
広いお庭に効率よく緑を広げていくには、その分、ポット数が必要となりますので、結構なお値段がかかります。
ですが、先述したように、成長速度がとても速いので、少量のポット数で広がっていくのを待ったり、挿し木で苗を増やして更に植えて…という方法もあります。
⑤冬は見栄えが悪い
クラピアは冬になると茎だけ残して葉は枯れてしまいます。
すると、地面にツル状の茶色い茎だけが張り巡らされた状態になり、見栄えはあまりよくありません。
注意点
クラピアと似たような品種で、リッピア(リピア)という品種があります。
同じヒメイワダレソウから派生した品種です。
リッピアは、ホームセンターなどでも市販されて、比較的、安価で手に入れることができます。
基本的にはクラピアと同じ性質なのですが、クラピアとは違い花が種を付けます。
成長速度が速いうえに、種が飛散するので、周囲の土地に無暗に広がらないよう、管理が必要となってきます。
もしグランドカバーにクラピアをお考えの場合は、くれぐれもリッピアとお間違えのないよう、お気を付けください
いかがでしたでしょうか
デメリットは勿論あるものの、クラピアは天然芝の代用品としてとても優秀なグランドカバーです
緑いっぱいのお庭をご希望でしたら、ぜひ、クラピアもご検討されてみてはいかがでしょうか?